1907年12月10日、イギリスのサセックスに、4人姉妹の次女として生まれる。生後9か月のときインドに渡り、子ども時代をインドで過ごした。当時、インド駐在員は学齢前に子供だけを英国に帰す風習があり、一時ルーマーも姉と共にロンドンに帰されたが、第一次世界大戦の勃発ですぐインドにもどることになり、戦後再び12歳でイギリスに戻った頃には、もう既に英国風土には馴染み切れない何かが身についており、何度も転校を繰り返す羽目になった。ようやく、イーストボーンのMoira Houseに落ち着き、そこで集中的にライティングの個人特訓も受けた。ロンドンでバレエ・ダンサーとインストラクターとしてトレーニングを受けた後、1930年にカルカッタに戻って、当時まだ厚かった人種差別の壁を越える、英国駐在員とインド人の両方を受け入れるバレエ学校を姉妹と共に経営した。1935年に処女作、A Chinese Puzzleを発表、1938年には代表作となった「黒水仙」がベストセラーとなった。1947年、長女の出産直前に「人形の家」が出版され、それ以後バレエ学校をやめて、創作活動にうちこんだ。本の収益は1934年shotgun weddingで結婚した最初の夫が夜逃げして残した借金を埋めることで消えた。二人の娘を連れてカシミールにもどり、インドの庶民の様な貧しい生活を送った。1949年には二人目の夫、James Haynes Dixon (ユース・ホステル制度の設立者)と再婚、その後次々と作品を発表し、 多分最後の作品となった、Cromartie vs the God Shivaに至るまで、60作を書き上げている。彼女の作品の特徴は多くの作品では人間のはかなさをテーマにしており、また、匂や音までもがはっきり伝わってきそうなほど鮮明なインドなどの描写のすばらしさにあるそうだ。子どもの本は「ねずみ女房」など数多くあるが、小さいものを愛し、人形や小動物の話を多く書いている。また「川」などの小説、詩、戯曲など、大人のための作品も多い。「ディダコイ」ではウイットブレッド賞を受賞。1998年11月8日死去。
| 作品名 |
著者 |
発行年月 |
出版社 |
| 人形の家 (岩波少年文庫) | ルーマー ゴッデン, Rumer Godden, 瀬田 貞二 | 2000-10 | 岩波書店 |
| ねずみ女房 (世界傑作童話シリーズ) | ルーマー・ゴッデン, ウィリアム・ペン・デュボア, 石井 桃子 | 1977-03-20 | 福音館書店 |
| すももの夏 | ルーマー ゴッデン, Rumer Godden, 野口 絵美 | 1999-03 | 徳間書店 |
| 台所のマリアさま (評論社の児童図書館・文学の部屋) | ルーマー・ゴッデン, 猪熊 葉子 | 1976-01 | 評論社 |
| ディダコイ (評論社の児童図書館・文学の部屋) | ルーマー・ゴッデン, 猪熊 葉子 | 1976-01 | 評論社 |
| クリスマス人形のねがい (大型絵本) | ルーマー ゴッデン, バーバラ クーニー, Rumer Godden, Barbara Cooney, 掛川 恭子 | 2001-11 | 岩波書店 |
| おすのつぼにすんでいたおばあさん | ルーマー ゴッデン, Rumer Godden, 中川 千尋 | 2001-05 | 徳間書店 |
| クリスマスの女の子 (四つの人形のお話) | ルーマー ゴッデン, Rumer Godden, 久慈 美貴 | 1989-12 | 福武書店 |
| ねずみの家 | ルーマー ゴッデン, たかお ゆうこ, Rumer Godden, おびか ゆうこ | 2001-09 | 徳間書店 |
| 帰ってきた船乗り人形 | ルーマー ゴッデン, たかお ゆうこ, Rumer Godden, おびか ゆうこ | 2007-04 | 徳間書店 |
| 世界の伝記 18 (18) 白鳥になったアヒルの子 -アンデルセン | ルーマー・ゴッデン, 新井 苑子, 光吉 夏弥 | 1981-01 | 学習研究社 |
| ねずみ女房 (1977年) (世界傑作童話シリーズ) | ルーマー・ゴッデン, ウィリアム・ペン・デュボア, 石井 桃子 | 1977-03 | 福音館書店 |
| 木馬のひみつ (世界のどうわ) | ルーマー・ゴッデン, ジュリエット・スタンウェル・スミス, 猪熊 葉子 | 1981-08-25 | 大日本図書 |